イコン

イコンとは、東方正教会で用いられる聖像画のことです。

■イコン

「イコン」という言葉は、「形」という意味を持ち、私たちがパソコンで使う
「アイコン」という言葉の語源にもなっています。

そして、このイコンという言葉は東方正教会のみで使われるので、カトリック絵画を指して
「イコン」と呼ぶことはありません。

イコンの前身となったのは、地下墓地で信者たちが描いたキリストの像とも言われています。

キリスト教の長い歴史の中では迫害を受けていた時期があり、内緒で壁にキリスト教に
纏わる絵画を描いていたことが、そもそものキリスト教芸術の最古と言われていて、
そのキリスト教芸術がイコンそのものの前身となったわけです。

イコンには、信徒たちに正しく教育するための「教材」のために用いられることが大変
多いです。

イコンを見ながら、神とは、キリストとは、ということを熟知していき、イコンに
映し出されたキリストへの愛情を深めていくのです。

そのため、イコンはしばしば「愛する人の写真に似た存在」と言われることがあります。

私たちは、恋人や家族の写真を見るとき、写真そのものを愛するのではなく、写真に
写っている人々を愛します。

イコンも同様に、イコンに描かれた芸術性というもの以上に、そこに写る神の姿に
触れることが、第一とされているのです。

An icon is a sacred image used in the Eastern Orthodox Church.
The term icon has the meaning of shape and also the etymology of an icon used for personal computers.

And this term is used only for the Eastern Orthodox Church, and not used for Catholic paintings.

It is said that the predecessor of an icon is the image of Jesus Christ depicted by believers in a graveyard under the ground.

It is said that paintings about Christianity were secretly depicted on the wall while Christians were persecuted in the long history of Christianity, which is regarded as the oldest of Christian art, so that this Christianity Art has become the predecessor of an icon.

Icons are very often used for teaching materials to educate believers properly.

Viewing the icons, they understand God and Jesus Christ and deepen the affection for Jesus Christ reflected in the icon.

Therefore, icons are sometimes referred to as being similar to the images of loved ones.

When we view images of lovers and family, we do not love the pictures themselves, but love people reflected in the pictures.

Likewise, it is said that viewing the figure of God reflected in icons is important rather than the artistic quality expressed on them.